三信ビル保存プロジェクトHP開設


これまで検討を進めてきた三信ビル保存プロジェクト、
専用HPを開設しました。
三信ビルに残って欲しいと思う10名の有志が集まり、
検討してきた結果を提案書として掲載しています。
皆さんのアクセスをお待ちしています。
有楽町日比谷地区のまちづくり提案
三信ビル保存プロジェクト

http://www.citta-materia.org/sanshin.php

計画案作成中

エスキス

 三信ビル保存プロジェクト、すっかり更新していませんが、忘れたわけでも止めてしまったわけでもなく、現在、計画案の作成中です。 右のモザイクがかかった写真は、検討中のスケッチの一部です。
 前回の記事で掲載をお知らせしていたケーススタディは、検討中の計画案と一緒に掲載することにしますので、ご了承ください。計画案は8月初旬に掲載予定です。

プロジェクトの方針

三信ビルプロジェクト コンセプト図

プロジェクトの方針
(こちらをクリックすると大きい図が表示されます)

 周辺の状況を踏まえ、先行事例を参考にプロジェクトの方針を決めてみました。実際には関係者間の調整が必要なことばかりで簡単に決まるものではないですが、あくまでも計画案の作成に必要な内容を想定してみました。

  • 周辺の状況のまとめにも書いたように、三信ビルの単独での増築は難しいため、三信ビルの保存と日比谷三井ビルの建替えを一体のプロジェクトとして計画を進めます。日比谷三井ビルは三信ビルと同じく三井不動産が所有する建物で、1960年竣工、延べ面積:90,890平方メートル(駐車場含む)の賃貸のオフィスビルです。

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三信ビル周辺の状況

三信ビル周辺地図

三信ビル周辺地図
(こちらをクリックすると大きい図が表示されます)

 さて、特定街区制度を適用することで、所有者の負担を軽減できそうです。適用に当たっては、

  • 三信ビルを改修・増築して容積を割増す
  • 三信ビルは現状のままとして、他の敷地に容積を移転する

という、2つの方法が考えられます。
 まずは、改修・増築して容積を割増す手法を考えてみましょう。三信ビルの場合、敷地いっぱいに建っていて増築の余地がないため、その上に増築することになるでしょう。この手法によって歴史的な建築物の保存を試みた例は数多く見受けられます。ただ、この保存の手法によるケースでは、外壁だけの表層的な保存やメインエントランス等の主要な箇所の部分保存等に留まっているものがほとんどです。

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特定街区とは?

三信ビル 正面頂部のディテール

 大手町・丸の内・有楽町地区にある3つの事例をご紹介しました。これらに共通するのは「特定街区制度」を適用している点です。都市計画の制度は他にも数多くありますが、特定街区制度には、歴史的建築物の保存に対してインセンティブを設けた類型があることから、三信ビルの保存に本制度を適用できる可能性は高そうです。
 さて、「特定街区」とはどのようなものなのでしょうか?少々小難しくなりますが、東京都のHPに特定街区の解説がありますので、これを参考に概要をまとめてみます。

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DNタワー21 〜歴史的建築物保存の事例 No.03〜

皇居側の全景

【DATA】

  • 住所:東京都千代田区有楽町1丁目
  • 敷地面積:7,438平方メートル
  • 延べ面積:97,966平方メートル
  • 容積率:1230%
  • 設計:清水建設、ケビン・ローチ ジョン・ディンケルー アンド アソシエイツ LCC
  • 竣工:1995年

 皇居のお濠に面して建つ第一生命館(1938年、設計:渡辺仁、松本与作)、そして第一生命館と同じ街区に建つ農林中央金庫(1933年、設計:渡辺仁)、1つの街区に建つ2つの歴史的建築物を一体の建物として再構築を図るという珍しい保存手法がとられた事例です。
 このケースでは、東京都から歴史的建造物として選定を受けるとともに、先に紹介した2つと同じく特定街区制度の適用を受けて、基準容積率1000%から1230%の容積率の割増を受けています。(基準容積率は平成元年の都市計画決定当時の値。現在は1300%)容積率の割増にあたっては、第一生命館1階の旧営業室の空間をリニューアルしたエントランスホールを屋内の公開空地に充てていて、これは丸の内 My Plazaでも採用されていますが、こちらが初の適用例ということです。

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