旧下関英国領事館

旧下関英国領事館 外観

【DATA】

  • 所在地:山口県下関市唐戸町
  • 設計:ウィリアム・コーワン
  • 施工:不詳
  • 竣工:1906年

 下関の唐戸地区で市民ギャラリーとして公開されている、英国領事館として建てられた建物です。
 当時、領事館の候補地として下関と門司が挙がりましたが、その際、下関戦争後の講和条約締結で通訳を務め、高杉晋作と交流のあったアーネスト・サトウの英国政府への具申によって、1901年に下関に領事館が開かれました。その5年後、業務の拡大に伴い建てられたのがこのレンガ造りの建物です。設計者のウィリアム・コーワンは英国政府工務局上海事務所の技師長だった人物で、長崎の英国領事館の設計も手掛けています。

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旧秋田商会ビル

秋田商会 外観

【DATA】

  • 所在地:山口県下関市南部町
  • 設計:不詳
  • 施工:関門商事(新富 直吉)
  • 竣工:1915年

 半球ドームを乗せた塔を持つ姿が印象的なこの建物は、下関を代表する海運会社、秋田商会の事務所兼住宅として建てられたものです。
 外観は幾何学的に簡略化された装飾が施されていて、本格的な洋風建築というよりもどこかユーモラスなデザイン。当時は海岸線が間近に迫っていて、この塔は灯台の役目を果たしていたと聞きます。また、塔と並んでこの建物のもう一つの特徴が屋上庭園で、これは世界的に見てもかなり早い例とのことです。

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