宝塚カトリック教会

宝塚カトリック教会ファサード

【DATA】

  • 所在地:兵庫県宝塚市南口
  • 設計:村野・森建築事務所
  • 施工:聖和建設
  • 竣工:1966年

通称 「なめくじ教会」。うねる屋根、地面から生えてきたような荒々しい壁、屋根から連続して延びる塔。誰が初めにそう読んだのかは定かではありませんが、見事なネーミングです。

屋根から連続して延びる塔

このなんとも形容しがたい独特の形状には、外国雑誌の広告で目にしたハイヒールのシルエットにヒントを得たという説があり、この教会の外観を連想させるスケッチも残されています。
ただ、そのスケッチには「小劇場の為メ」というメモが添えられており、ハイヒールのエピソードの真偽は定かではありませんが、村野藤吾の創作過程においては、同時に進むプロジェクト間でアイデアが行き来することは珍しくなかったと言われているので、「小劇場の為メ」のアイデアがこの教会に活かされたのでしょう。

宝塚カトリック教会 チャペル宝塚カトリック教会 光を取り入れる装置化された隣地側の壁

一見奇抜な外観、実際に目にしてみると、単に奇をてらったものではないことが分かります。
住宅地の中にある不正形な敷地。しかも祭壇に向かって左手の壁は線路敷きに、右手の壁は隣地に接するという、静寂な空間が求められる教会としては決して恵まれたとはいえない敷地条件。
道路側は引きを取って芝生の広場を設け、線路側はできるだけ開口部の少ない壁として鉄道の喧騒に対する対策を取る。一方、隣地側は、壁をずらした隙間に開口を取り外部の視界をさえぎりつつ光を取り入れる装置化された壁。

装置化された壁

そのような制限された光の中に、うねる天井、角を丸めた荒々しい仕上げの壁、その中に整然と並ぶ直線を基調としたイス。与えられた条件の中で、教会としてふさわしい空間を実現するために様々な工夫が凝らされています。一見すると突飛な外観は、そのような構想と条件をクリアして設計を進める中で自然に出てきた形ではないかと考えられます。
また、内部に目を移しても、チャペルのバルコニー、バルコニーを支える壁柱、内部階段とその手すり、祭壇等、細部に至るまで村野作品に独特ののディテールが溢れており、小さい作品ながら、村野藤吾の思想が十二分に表された空間を体験できます。

チャペルのバルコニー バルコニーを支える壁柱
内部階段 その手すり
祭壇

5 thoughts on “宝塚カトリック教会

  1. 毎度、勝手にお邪魔してます。
    ご提案なのですが、もし近代建築物を写メに収め、
    qazさんの所に情報を提供する場合には
    どちらのアドレスに送信すれば良いでしょうか。

  2. kenさん、こんばんは。
    情報提供のご提案ありがとうございます。
    リクエストということでいいですか?
    頂いた情報を上手くご紹介できるか分かりませんが、
    メールアドレスをお知らせしますので、そちらに送ってください。
    よろしくおねがいします。

  3. キリスト教信者になりたいです!洗礼をしたいです。今日12:00ぐらいに来た中学1年です(来たといっても前を通ったぐらいですけどちゃんと祈りました)教会を見たときはすごいなと思いました

  4. こんにちは!なぎさと申します
    私は一昨年ぐらいまで毎週体調の良い時 ミサに参加させて頂いてました!それ以降 体調がすぐれず 足が遠のいてしまい 寂しい気持ちです!そちらに行きお勉強する事が不可能であり通信教育を修了しました!まだ洗礼はしておりません 少しお伺いしたいことなどあります!もしよければメールアドレスお知らせくださいませ よろしくお願い致します!

  5. 池田さん、なぎささん
    お二人とも、こちらを教会の公式HPと勘違いされているようです。教会の公式HPは以下のアドレスですので、そちらから再度ご連絡してくださいませ。
    http://www.takarazuka.org/

コメントは停止中です。