モエレ沼公園

モエレ山
Moere Mountain , Moerenuma Park , Sapporo , Hokkaido ,Japan

ガラスのピラミッド
ガラスのピラミッド内部
海の噴水 夕方のプログラム

【DATA】

  • 所在地:札幌市東区
  • 設計:イサム・ノグチ(マスタープラン)、ジョージ・サダオ(監修)、アーキテクト ファイブ(設計総括)
  • 施工:有末造園ほかJV
  • 竣工:2003年

 札幌市の郊外、U字型を描くモエレ沼に囲まれた中にある大規模な公園。イサム・ノグチの遺作であり最大の作品です。
 沼に囲まれた不整形な敷地に直線的な園路が張り巡らされ、その中に古墳を思わせるプリミティブな形態の山や噴水などが配置されます。この山や噴水等の要素間には明快な幾何学的関係はなく、直線的な平面計画でありながらも園内の眺望や動線は変化に富んでいます。
 また、「環境が全て彫刻になる」というイサム・ノグチのコメントが残っているように、「モエレ沼公園」全体が大きな作品ですが、一つ一つの要素は彫刻作品として完結したものでもあります。来園者は、大きな作品を体験しながら完結した複数の彫刻作品を体験することになり、スケール感の異なる複数の全体像を無意識に行き来するところが興味深い空間体験だといえるでしょう。
 この公園の計画立案は1973年、1979年から跡地の公園利用を前提に廃棄物の埋立地としての利用がはじまります。イサム・ノグチは1988年にマスタープラン作成に携わりましたが同年末に急逝。マスタープランが作成されてから10年後の1998年夏に一部オープン、さらに5年後2003年3月のガラスピラミッドの竣工によって完成。計画立案から完成まで30年に渡る大事業となりました。
 せっかくなので園内の全施設を廻ろうと午後一番から歩き始め、まずはモエレ山の頂上へ。そこからアクアプラザとカナール、野外ステージ、プレイマウンテン、モエレビーチと微妙な起伏と大きな起伏が絶妙に組合わされた園内を歩き回りガラスのピラミッドで休憩。テトラマウンドを廻り、最後に海の噴水を見終わった頃には日も傾いてきたので帰路につきましたが、公園を後にしてから遊具が置かれたサクラの森に行かなかったことを思い出しました。全施設制覇しようと思うと一日がかりです。いつになるかは分かりませんが、次回は遊具を制覇します。

モエレ沼公園」への4件のフィードバック

  1. 何日かかけて、ゆっくりと見て歩きたい公園ですね。
    季節によっても変化があるのかな?

  2. こんばんは。
    モエレ沼公園はかなり楽しめますよ。
    札幌を訪れた際にはぜひ行ってみてください。
    冬は一面雪景色でしょうから、
    ずいぶん違う印象になりそうですね。

  3. こんにちは。
    噴水は迫力ありましたよね。私はずぶ濡れでしたが、でも周りの皆も何故か笑顔満開でしたよ。モエレ山はさすがに疲れました。
    ちなみに遊具は、現代美術館にあるオレンジのテトラがありましたし、他の場所には変てこな山形状で渦巻き螺旋の滑り台があって、童心に返りましたね。

  4. kenさん、こんばんは。
    噴水、風があまり強くなかったので、ずぶ濡れにならずにすみました。
    モエレ山は侮れないですね。
    頂上まで上ると結構な運動になりました。
    この公園は訪れた回数だけの発見がありそうです。
    今度は冬に行ってみたいなあと思っています。

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